re-living

京阪奈の地元民ならではの奈良と京都南部の隠れたスポット・おすすめ情報をご紹介していきます。

奈良市の街角少し変わった建築物探訪

f:id:mecc:20190119030827j:plain

大仏と鹿以外にも、奈良はもっと攻めないと観光客は来てくれないと思います。

奈良のにぎわい

平城京遷都1300年祭を開催したし、マスコットキャラのせんとくんも話題となったし、奈良は前より観光客が来てくれるようになり、にぎわっているに違いない。自虐ですが、実はそんなことはありません。奈良の2つある玄関口のひとつ、JR奈良駅前を歩くとよくわかります。街全体がなんだか暗いです。そして、良くも悪くも派手なネオンサインどころか、そもそも建物自体が少ないです。

 

市営住宅

奈良駅周辺をぶらり散策すると、全体的にグレーな建物が多い中、一際グレーな佇まいの素敵なマンションを発見しました。辞書をちょっとだけ開いて立てたような形のこの建物は、今は亡き川紀章氏が手掛けた市営第一コミュニティー住宅です。市営らしからぬ凝ったデザインです。ただこの建物は、デザインではなくハト害で注目を集めてしまっています。なんでも周辺のハトたちが、みんなここに集まってくるらしいのです。まるでヒッチコックの鳥のような話ですが、訪れた時にもハトがバタバタと飛んで来たのを見たので事実なのだろうと思います。

 

なら100年会館

そのすぐ隣には、潰れたダンゴムシのような巨大建造物が寝そべっています。「なら100年会館」という建物で、奈良市制100周年を記念して建設されたというものです。「1300年」をぐいぐいアピールしないところに、控え目な性格が感じられて好印象ですが、やっぱり色はグレーです。奈良のイメージカラーは、蘇芳色でも若草色でもなく灰色なのでしょうか。

なら100年会館

なら100年会館

旧JR奈良駅

名駅舎として有名な旧JR奈良駅は、現在近代的な新駅舎に建て替えられおり、駅の中にはスーパー、居酒屋、本屋などの店舗が入っています。旧駅舎はすぐ隣に移動され、今後も保存されますので駅舎ファンの人はご安心ください。旧駅舎はインフォメーションセンターになっており、スターバックスも中に入っています。

 

中世洋館風の個人宅

そのほかにJR奈良駅周辺で気になる場所は、奈良教育大学の前にある洋館風の近代建築で、なんと表札が付いています。ここは超セレブな個人宅なのでしょうか。他にもとんがり屋根意匠のマンションや、階段状のマンション、屋上に八角堂が乗ったビルなどありますが、どちらかといえばどれもおとなしめの印象です。奈良は街としてもっともっと攻めてもいいのではないかと自分は感じています。